【「フロリナート」・「ノベック」の製造停止】業界激震の2025年課題について~化学薬品販売事業・化学薬品情報~

 

いつもお世話になりありがとうございます。
株式会社リバイタライズです。

本日は、2022年に業界を仰天させたニュースといわれている【2025年末までに「フロリナート」・「ノベック」の製造停止】についてシェアさせていただきます。

弊社では「フッ素系溶剤」の新液・再生品販売、リサイクル事業(再資源化事業)を行っております。

フッ素系溶剤は、健康や環境を配慮するために何度も切替を求められる経緯がこれまでの歴史の中でありましたが、今回のニュースは過去に類を見ない影響があると言われています。

それは、「フロリナート」・「ノベック」は半導体業界でのドライエッチング装置用の冷媒として世界シェアの約7~8割を占めていると言われているからです。

加えて、代わりになる商品は製造が追いついていない上に、これ以上は製造量を増やす見込みがないことが発表されており、業界では激震が走るほどの大問題となりました。

弊社では、3M社のフロリナートとノベックの製造撤退に対応するためのご提案をさせていただいており、本日はこの【2025年末までに「フロリナート」・「ノベック」の製造停止】についてご紹介させていただきます。

 


 

半導体業界に大激震
2025年末までに「フロリナート」「ノベック」の製造の撤退を発表

 

ドライエッチング装置用の冷媒で世界シェアの7~8割を独占している3M社が2022年12月20日、同社のニュースリリースで以下の内容を発表されました。

「2025年末までに、パーフルオロキルおよびポリフルオロアルキル物質(per- and polyfluoroalkyl substance、PFAS)の製造から撤退する」
3M社のニュースリリース

上記の「パーフルオロキルおよびポリフルオロアルキル物質(PFAS)」に該当しているものが「フロリナート」・「ノベック」となります。

 

3M社は、2022年3月にフロリナートの製造を停止し、同年6月に製造を再開した際は、世界中の半導体工場の稼働が止まる危機であったことが言われています。

しかしその後同年12月に3年の猶予期間を設けて、ノベックも含む全てのPFASの製造を停止することを発表しました。

世界の半導体工場は、今後3年間で、3M社の代替品となる冷媒を用意しなければならなくなり、それができない半導体工場は稼働が止まることになるという大問題となっています。

 

フロリナート・ノベックの「代替品」について

ここで注目されることは、フロリナート・ノベックの「代替品」の選定です。

この「代替品」にも問題があります。

それは、世界シェアの残り約2割を占めているソルベイ社の「ガルデン」の製造が追いついておらず、現実的には切り替えができない状態になっていることです。

更には、今以上にガルデンの製造を増産する見込みがないことも関係者から発表されているそうです。

このような背景から、世界最大のテクノロジー企業や半導体製造会社では、中国の冷媒メーカーとコネクトし代わりになる商品を選定しはじめている動きがあるようですが、なかなか希望のレベルにまで到達できていないそうです。

 


 

「フロリナート」「ノベック」「ガルデン」
2025年問題に対応するためのご提案

 

今回ご紹介させていただいた情報は、半導体業界に限らずご使用の企業様にとって、今後3年間に解決する必要のある大きな課題を与えられた内容です。

弊社の「再資源化事業」は、スペックさえ合致すれば使用済み液のリサイクルが可能になりますので、代替品選定の延命処置になると考えております。

ここ数年でも新液の納入量の減少や度重なる価格改定もあり、使用済み液リサイクルに注視されるユーザー様も増えておりますので、半導体業界でのリサイクル実績も伸びております。
(弊社の再生技術に関する記事はコチラ

また、同事業において「再生品」の提供も可能です。

そして、移り行く時代の中で最先端の情報を得ることで企業様にお役立てできる提案をいち早くできるように常に意識しておりますので、課題解決の手助けをさせていただければ幸いでございます。

最後までご覧くださりありがとうございます。
(ご紹介の内容は、記事投稿時の発表による情報です。)

 

 


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